2015年06月12日

動物系清湯と白湯を同時に仕込む

動物系の清湯スープと白湯スープを同時に仕込む事としました。
使用したのは、鶏ガラ、ゲンコツ、モミジ、豚足です。

まずは水からゆっくりと煮出します。
 (清湯スープ用が左の10リットルの寸胴、白湯スープ用が右の20リットル寸胴です)

tinpai_201505_1.jpg


下処理として、鶏ガラの内臓を除去し、ゲンコツは血抜きをし、モミジは皮をしっかりと除去し爪を切って使用しました。


鶏ガラを多めに用意し、白湯スープに追いガラする事としました。

tinpai_201505_2.jpg


沸騰するあたりで、アクが浮かび上がってくるので、除去します。

tinpai_201505_3.jpg

tinpai_201505_4.jpg


アクを取り終えたら、白湯スープ用の鍋にフタをし、グツグツと沸騰させて煮込みます。

tinpai_201505_5.jpg


数時間煮込み、ガラが柔らかくなり崩れてきたら寸胴内にスペースが空くので、そこに鶏ガラを追加します。

tinpai_201505_6.jpg


乳化しているスープに新しいガラを入れると、非乳化時と比べてアクが出てこないので、気になる場合は事前に血抜きをしておくと良いでしょう。
ただ、そういった部分も含めてスープに入れ込んでしまっても全然問題無いと思います。
固まった血は、濾す際に除去されるのと、また、匂いという部分でも、血よりも煮込み時間による酸化具合だと言う意見も多いですしね。


白湯スープよりも2時間程早めに清湯スープの煮込みを止め、ガラとスープを遽し分けます。

tinpai_201505_7.jpg


遽した清湯スープはこちら

tinpai_201505_9.jpg

温度が下がると、モミジ、豚足などから抽出されたコラーゲン質が固まリプルンプルンの状態になります。


清湯スープの出汁ガラは、白湯スープの寸胴に投入します。
この辺りになると、追いガラとして投入した鶏ガラも煮崩れており、寸胴内にスペースを作る事が可能になってきます。

tinpai_201505_8.jpg


出汁ガラは、ガラについている少量の肉等の旨味はほぼ抜けているものの、ゲンコツの髄やモミジ、豚足のコラーゲン質はまだまだ残っているので、強火で煮込む事でこれを余す事無く使い切りたいと思います。
ただ、ゲンコツに限っては、ここから2時間の煮込むだけでは取りきる事は出来ません。
他の素材と一緒に煮込みつつ、ここを使いきるには工夫が必要ですね。
いずれそこにこだわった記事も書いてみたいと思いますが、今回はその辺りはそこまで重視せずに作りました。


煮込み終えたスープ

tinpai_201505_10.jpg


遽した後の白湯スープ

tinpai_201505_11.jpg


動物系の旨味もしっかりあり、トロみが強めでクリーミーな仕上がりとなりました。
posted by BBSHIN at 23:25| Comment(0) | スープ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。