2014年11月22日

ゲンコツから作る濃厚豚骨スープ

ゲンコツを用いて濃厚豚骨スープを作りたいと思います。

今回は、濃厚スープと同時にあっさり豚骨スープも作り数食分だけ取り分け、白湯スープに素材スープを合流させるというやり方を取りました。

10リットルの鍋と6リットルの鍋の二つを用い、それぞれにゲンコツを

濃厚スープ 4キロ
あっさりスープ 2.5キロ

を用います。


まずは10リットルの寸胴からです。

血抜きをしたゲンコツを煮込み始めます。

genkotsu_paitan_1.jpg


浮き上がるアクを除去します。

genkotsu_paitan_2.jpg


水量が多くなっていますが、こちらの鍋は沸騰させ、もう一方の鍋はゆっくり煮込むので、途中でもう一方の鍋に水の一部を一旦移しました。


アクを取り終えた後、フタをして煮込み開始です。

genkotsu_paitan_3.jpg


4時間程煮込むとこんな感じです。

genkotsu_paitan_4.jpg



同時進行のもう一方の鍋

genkotsu_paitan_5.jpg


こちらも同様にアクを除去します。

genkotsu_paitan_6.jpg


軽くブクブクとなる程度の火力でゆっくりと煮込みます。

genkotsu_paitan_7.jpg


6時間煮込んで濾しました。

genkotsu_paitan_8.jpg


表面のたっぷりの油で濁って見えますが、下はあっさりとしたスープです。
数食分取り除き冷却しました。
ラーメンに使ってみたところ、豚の旨味はしっかりと出ていたものの、やはり豚臭かったです。
今回は、動物系スープだけに焦点を当てたかったので、香味野菜は後でプラスする事にしましたが、実際は終盤に適量を投入すると良いでしょう。


出しガラはこんな感じです。

genkotsu_paitan_9.jpg


ここに、残ったスープと少量の水を加え、今度は沸騰させて煮込みます。

genkotsu_paitan_10.jpg

少しの煮込み時間で乳化が始まりました。
油とゼラチン質は十分あったので、あとは沸騰させるだけだったのかもしれませんね。


寸胴の方のゲンコツが徐々に砕けていき、スペースが空いてくるので、6リットル鍋の素材やスープを移していきました。

genkotsu_paitan_11.jpg


さすがにすぐには、完全に移せないので、寸胴の中の髄が出切った骨や、これ以上煮込んでも無駄と思われる骨は先に取り出しスペースを空けていきました。
そして、その作業をしていると蒸発が進み、スープが詰まっていきます。
足し水として使うのが、6リットル鍋の乳化スープですから、どんどんと濃いスープに変化していきます。


トータル18時間煮込んだスープ

genkotsu_paitan_12.jpg


濾して出来上がりです。

genkotsu_paitan_13.jpg


油が多くかなり濃厚なスープとなりました。
以前、九州の方で乳化した豚骨スープの上に更にたっぷりの動物系油が浮いた豚骨ラーメンを食べた事がありますが、恐らくこの様に乳化し切れていない油もそのまま提供しているのかなと思いました。
一回、油をそのままに食べて試した後は、油を除去して使いましたが、ある程度除去して調度良い位のコッテリ感だったと思います。


今回二つの鍋を用いた理由としては、

ゲンコツから作る豚骨白湯スープ

↑の記事を書きたかったという事の他に、一つの寸胴に入る目一杯の量よりもたくさんのゲンコツを使ったスープを作りたかったという事も大きいです。
複数の寸胴を用い、段階の違う鍋間を骨やスープがいったりきたりしながら、髄まで完全に出し切るといった様な事はさすがに出来ないので、自分が出来るギリギリのラインを考えたところ今回のやり方となりました。

今後は複数の圧力鍋を用い短時間で出来る濃縮豚骨スープなどにトライしてみたいですね。
posted by BBSHIN at 23:29| Comment(0) | スープ
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